「チェンソーマン」の物語の中でも、ひときわ異彩を放ち、読者の心に深い爪痕を残したエピソードといえば「レゼ編」ですよね。アニメ第1期のラストで、路地裏を歩く謎の少女の足音と「デンジくん」という呼びかけに、鳥肌が立った方も多いはず。
2025年9月に劇場版として公開され、2026年現在もなお熱狂的な支持を集めているこのエピソード。今回は、原作漫画の何巻から読めばいいのか、映画の内容はどこまで含まれているのか、そしてなぜこれほどまでに愛されているのか、その魅力を徹底的に紐解いていきます。
チェンソーマン「レゼ編」は単行本5巻から6巻!
結論からお伝えしましょう。レゼ編が収録されているのは、ジャンプコミックスチェンソーマンの第5巻から第6巻です。
具体的な話数でいうと、第40話「恋・花・チェンソー」から第52話「失恋・花・チェンソー」までの全13話。
テレビアニメ第1期が、サムライソードとの死闘を終えた第38話までを描いていたので、その直後の第39話「簡単な夢」という日常回を挟んで、いよいよレゼとの物語が幕を開けることになります。
アニメのキラキラした余韻のまま続きを読みたいなら、まずは第5巻を手に取るのが正解です。ページをめくった瞬間、雨宿りをするデンジと、そこで出会うミステリアスな少女・レゼの物語に引き込まれること間違いありません。
劇場版で描かれた「レゼ編」の圧倒的な映像美
2025年に公開された劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、この単行本1.5冊分という、映画として完璧なボリュームを見事に描き切りました。
原作ファンが「ここだけは動いているところが見たい!」と切望していたシーンの数々。夜の学校での密会、プールでの水泳指導、そして夏祭りの花火……。それらすべてが、MAPPAによる最高峰の作画と、Dolby Atmos対応の臨場感あふれる音響で表現されました。
特に、レゼがその正体を現す「爆弾の悪魔(ボム)」の変身シーン。火花が飛び散り、街が爆炎に包まれる描写は、漫画のモノクロ画面から想像していた以上の迫力でした。映画を観てから原作を読み返すと、コマの隙間から火薬の匂いが漂ってくるような錯覚さえ覚えます。
映画は原作の第52話、あの切なすぎる結末までを一切の妥協なく映像化しており、2026年現在、アニメ映画史に残る傑作として語り継がれています。
レゼというキャラクターが持つ「二面性」の魔力
なぜ、私たちはこれほどまでにレゼに惹かれるのでしょうか。それは彼女が持つ、あまりにも残酷で美しい「二面性」にあります。
初登場時のレゼは、田舎から出てきたばかりのような純朴な少女。デンジが通う喫茶店「二層」で働き、彼に優しく接します。学校に行ったことがないデンジに勉強を教え、一緒に夜の校舎に忍び込む。その姿は、誰もが憧れる「初恋の象徴」そのものです。
しかし、その正体はソ連から送り込まれた暗殺者。デンジの心臓(チェンソーの心臓)を奪うために近づいた「爆弾の悪魔」でした。
この「偽りの恋」と「本物の殺意」が交差する瞬間、読者はデンジと同じように絶望し、同時に彼女の悲しい背景を知ることで、嫌いになることすら許されなくなります。彼女もまた、国家という大きなシステムに利用された、自由のない「飼い犬」だったのですから。
怒涛のバトルと切ない幕切れ
レゼ編の後半は、これまでの青春映画のような空気感が嘘のように、血と火薬にまみれたバイオレンスアクションへと変貌します。
サメの魔人・ビームに乗って街を駆け抜けるデンジと、空から爆撃を仕掛けるレゼ。このスピード感あふれるバトルは、藤本タツキ先生の映画的なコマ割りが最も冴え渡っているポイントです。
しかし、戦いの果てに待っているのは、勝利の凱歌ではありません。デンジがレゼに提案した「一緒に逃げよう」という言葉。そして、ラストシーンで描かれる「ある場所」での待ち合わせ。
第52話のサブタイトル「失恋・花・チェンソー」が意味するところを理解したとき、胸が締め付けられるような喪失感に襲われます。この結末があるからこそ、レゼ編は単なるバトル漫画のエピソードを超え、多くの人の心に深く刻まれているのです。
映画の続きから読むなら「第7巻」から!
劇場版を鑑賞して、「この先の物語はどうなるの?」と気になった方は、チェンソーマン 7から読み進めてください。
第7巻からは、レゼ編での騒動を聞きつけた世界各国の刺客たちが、デンジを狙って日本に集結する「国際刺客編」がスタートします。
- 中国から来た最強のデビルハンター・クァンシ
- 謎に包まれたドイツのサンタクロース
- 不死身の三兄弟
個性豊か(かつ狂気的)なキャラクターたちが次々と登場し、物語のスケールは一気に世界規模へと拡大します。レゼ編が「一対一の濃密な恋愛と死闘」だったのに対し、次章は「群像劇としての総力戦」という趣。
2026年現在、この刺客編のアニメ化についても大きな期待が寄せられていますが、まずは原作でその「予測不能な展開」を体験しておくことを強くおすすめします。
原作と映画で異なる「演出」の妙
これから原作を読む方に注目してほしいのが、藤本タツキ先生特有の「間」の使い方です。
映画版では音楽や演出によって感情が揺さぶられますが、漫画版では「あえて何も描かないコマ」や「背景だけの描写」が、読者の想像力を刺激します。特に、レゼとデンジが言葉を交わさないシーンでの、キャラクターの表情の微細な変化。これはKindle Paperwhiteのような高精細な電子書籍リーダーで、じっくりと隅々まで眺めてほしいポイントです。
また、映画では時間の都合上カットされた細かなモノローグや、サブキャラクターたちの動きも、単行本では補完されています。映画を観た後でも、いや、映画を観た後だからこそ、原作漫画を読むことでより深くキャラクターの心情を理解できるはずです。
2026年最新状況:チェンソーマンの世界はさらに広がる
2026年3月現在、原作第2部の連載も佳境を迎え、作品全体のボルテージは最高潮に達しています。レゼ編で描かれた「自由への渇望」や「誰かに愛されたいという願い」といったテーマは、現在の連載分にも深く通底しています。
最近ファンになった方も、昔からのファンも、改めて第5巻・第6巻を読み返すと、当時は気づかなかった伏線や、マキマの行動の真意に気づくことがあるかもしれません。
また、チェンソーマン 公式アニメガイドなどの関連書籍をチェックすることで、レゼのデザイン秘話や、設定の裏側を知ることもできます。作品を多角的に楽しむことで、レゼという一人の少女が駆け抜けたあの夏が、より輝きを増していくことでしょう。
まとめ:チェンソーマンのレゼ編は何巻・何話かチェックして物語の深淵へ!
あらためておさらいすると、チェンソーマンのレゼ編は単行本5巻(第40話)から6巻(第52話)までです。
アニメ1期の続きが気になる方は5巻から。劇場版の余韻に浸りつつ、その先を知りたい方は7巻から手に取ってみてください。
レゼ編は、ただの「敵キャラとの戦い」ではありません。それは、愛を知らない少年が初めて経験した、残酷で、甘くて、どうしようもなく切ない「初恋」の物語です。花火の音と共に消えていった彼女の想いを、ぜひ原作のページをめくることで、あなたの目で見届けてください。
チェンソーマン 全巻セットを揃えて、この週末に一気読みするのも最高の贅沢かもしれませんね。デンジの成長と、加速していく物語の衝撃。今こそ、チェンソーマンのレゼ編は何巻からかを確認して、その圧倒的な熱量に飛び込んでみませんか?

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