チェンソーマン85話感想!コベニとポチタの地獄のファミリーバーガーを徹底考察

チェンソーマン

こんにちは!今回は、藤本タツキ先生の天才的な狂気が爆発した伝説の回、『チェンソーマン』第85話について語り尽くしたいと思います。

この回、リアルタイムでジャンプを読んでいた読者は全員「え、何を見せられてるの?」と脳がバグを起こしたはずです。マキマさんによる絶望的な解説から始まったかと思えば、ページをめくるとそこはまさかのハンバーガーショップ。

シリアスとギャグ、そして圧倒的な恐怖がごちゃ混ぜになった、まさに「チェンソーマンにしかできない」神回でしたよね。今回は、85話の内容を振り返りつつ、コベニちゃんの再登場やポチタの真意について、深掘りして考察していきます!


マキマが語る「チェンソーマン」という異質なヒーロー

第85話の冒頭、マキマさんの口から「チェンソーマン」という存在の本質が語られます。これがもう、これまでの少年漫画の「ヒーロー像」を根底から覆すような、おぞましくも魅力的な設定でした。

マキマさんによれば、チェンソーマンは「助けを叫ぶとやってくる」存在。ここまではヒーローっぽいですよね。でも、その実態は救いを求めた者も、襲っていた者も、その場にいる全員をバラバラに切り刻んで殺してしまうという、制御不能の破壊神なんです。

地獄の悪魔たちがなぜそれほどまでにチェンソーマンを恐れ、あるいは心酔するのか。それは彼が「食べた悪魔の名前(概念)をこの世から消し去る」という、神のごとき力を持っているからです。

マキマさんは、自分すらもチェンソーマンに食べられ、存在を消されることを望んでいる節があります。支配の悪魔である彼女にとって、唯一支配できず、自分を終わらせてくれる存在。この歪んだ愛情にも似た執着が、物語をより深い闇へと引き込んでいきます。


衝撃の場面転換:地獄から「ファミリーバーガー」へ

マキマさんと岸辺隊長が緊迫した対峙を続けている中、読者の予想を裏切る急展開が訪れます。場面はいきなり、明るいチェーン店「ファミリーバーガー」へ。

ここで再登場したのが、みんな大好き(?)東山コベニちゃんです!デビルハンターを辞めて平穏な生活を送っているかと思いきや、バイト先でも相変わらずの不幸体質。店長や先輩から「ファミリー!」という掛け声を強要され、ミスをすれば殴られるという、絵に描いたようなブラックバイト環境に身を置いていました。

この、マキマさんの「神話的な会話」と、コベニちゃんの「卑近でリアルなパワハラ」の落差。この温度差こそが藤本タツキ節の真骨頂です。読者はここで一度、緊張の糸をぷつんと切らされるわけですが、これが次の惨劇への壮大なフリになっているのが恐ろしいところです。


コベニの「たすけて」が招いた最悪の救済

店長に殴られ、精神的に追い詰められたコベニちゃんが、泣きながら小声で呟いてしまいます。

「たすけて……」

この言葉こそが、マキマさんが説明していた「チェンソーマンを呼ぶ合言葉」でした。次の瞬間、店内に鳴り響くチェンソーの駆動音。

現れたのは、デンジの姿ではない、真の姿を現した「黒いチェンソーマン」です。マキマさんの言葉通り、彼はコベニちゃんを助けに来ました。しかし、その「助け方」があまりにもチェンソーマン流だったんです。

コベニちゃんに暴力を振るっていた店長、そしてその場にいた店員たちを、一瞬で、文字通り「肉片」に変えてしまいます。読者からすれば、あのムカつく店長が成敗された爽快感もあるはずなのですが、描かれ方があまりに無慈悲でグロテスクなため、爽快感よりも「あ、これ終わったわ」という絶望感が勝る。このバランス感覚が凄まじいですよね。


なぜチェンソーマンはハンバーガーを注文したのか?

85話で最もシュールで、かつ泣けるポイントが「チェンソーマンの食事シーン」です。

店員を皆殺しにした後、チェンソーマンは静かにカウンター席に座ります。そして、血塗れのコベニちゃんに「ファミリーバーガー」のセットを要求するんです。

なぜ、理性を失った破壊神のようなチェンソーマンが、わざわざハンバーガーを食べようとしたのか?

ここで思い出したいのが、第1話でのポチタとデンジの約束です。デンジは生前、「普通の生活をしてみたい」「普通の飯を食ってみたい」と願っていました。

ポチタは、デンジの意識がなくなった後も、デンジがかつて抱いていた「ささやかな夢」を叶えようとしていたのではないでしょうか。

  • 普通のハンバーガーを食べる
  • 女の子とデートをする(この後の展開)

これらはすべて、デンジがポチタに語った「やりたいことリスト」なんです。血の海の中でハンバーガーを待つチェンソーマンの姿は、恐ろしくもあり、どこか主人の夢を健気に守ろうとする忠犬のようにも見えて、胸が締め付けられます。


コベニちゃんの「持ってる」不幸と生存能力

この極限状態でも死なないのが、コベニちゃんの凄さです。

恐怖でガタガタ震えながら、チェンソーマンにハンバーガーを運ぶコベニちゃん。しかし、あまりの恐怖に足がもつれ、チェンソーマンの膝の上にハンバーガーをぶちまけてしまいます。

普通なら即死、良くてバラバラです。しかし、チェンソーマンは怒ることもなく、ただじっと待っている。コベニちゃんが二度目にぶちまけた時もそうです。

このシーン、ギャグとして描かれていますが、実は「チェンソーマンが理性を超えた何か(デンジの意志)で動いている」ことを示す重要な描写ですよね。そして、何度絶体絶命のピンチになっても生き残るコベニちゃんの「運」というか「呪い」のような生命力には、改めて脱帽するしかありません。

もしあなたが、この混沌とした世界観を大画面で楽しみたいならFire TV Stickなどを使って、アニメ版の迫力を体感するのもおすすめですよ。原作のこの空気感がどう映像化されるのか、今から楽しみでなりません。


85話の作画と演出の凄み

第85話は、視覚的な演出も神がかっていました。

特に、チェンソーマンが店内に現れる際のスピード感と、店員たちが解体される瞬間の静寂。藤本先生は「映画的なコマ割り」を多用されますが、この回は特にその傾向が強く、ページをめくる手が震えるような臨場感がありました。

また、ファミリーバーガーの店内のポップな内装と、そこにぶちまけられた鮮血のコントラスト。カラーで見たくなるような、美しくも残酷なレイアウトが随所に見られます。

コベニちゃんの表情の変化も必見です。泣き顔、絶望顔、そして恐怖で思考停止した顔。彼女のリアクションがあるからこそ、チェンソーマンの異質さがより際立つのです。


岸辺隊長の冷静な観察と絶望

この状況を、店の外から(あるいは物陰から)見守っていた岸辺隊長の心中を察すると、これまた苦しいものがあります。

人類最強のデビルハンターである彼をもってしても、今のチェンソーマンは手が出せない存在。マキマという絶対的な悪を倒すためには、この制御不能の怪物をぶつけるしかない。しかし、その怪物自体が人類の敵になりかねない。

岸辺隊長の冷徹な眼差しの裏にある、一縷の望みに賭けるギャンブラーのような危うさが、この回の緊張感をさらに底上げしていました。

物語を深く理解するために、コミックスを読み返したい方はチェンソーマン 全巻をチェックしてみてください。一気に読むと、この85話がいかに計算されたカオスであるかがよく分かります。


チェンソーマン85話感想:コベニとポチタの奇妙な共鳴

最後に、今回の内容を振り返ってみましょう。

『チェンソーマン』第85話は、まさに物語が最終局面へと突入する中での「嵐の前の静けさ」ならぬ「嵐の中のバーガーショップ」でした。

マキマさんが提示したチェンソーマンの真実。

コベニちゃんが図らずも発動させてしまった「救済」。

そして、デンジの夢をなぞるようにハンバーガーを求めるポチタ。

これらすべての要素が、ファミリーバーガーという日常的な空間で衝突し、唯一無二の読書体験を生み出していました。

チェンソーマンは、単なるバトル漫画ではありません。キャラクター一人一人の切実な願いや、逃れられない運命、そして予測不能なシュールレアリスムが融合した芸術作品です。85話を読んだ後の、あの「何を読まされたんだ……」という心地よい疲労感こそが、本作の醍醐味と言えるでしょう。

これからもデビルハンターたちの、そしてデンジとポチタの行く末を見守っていきたいと思います。この興奮を共有したい方は、ぜひKindle Paperwhiteなどで、藤本タツキ先生の濃密な描き込みを隅々まで堪能してくださいね。

以上、チェンソーマン85話感想と考察でした!次はどんな狂気が待っているのか、期待して待ちましょう!

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