アニメ化が発表された瞬間から世界中の注目を浴びていた『チェンソーマン』。その放送が始まって、視聴者の度肝を抜いたのが「エンディング曲が毎週変わる」という前代未聞の演出でした。
普通のアニメなら、1クールを通して同じ曲が流れるのが当たり前ですよね。でも、『チェンソーマン』は違いました。全12話、すべて異なるアーティストが、その回のためだけに書き下ろした新曲を引っ提げて登場したんです。
今回は、そんな豪華すぎるチェンソーマンのED(エンディング)楽曲を1曲ずつ深掘りし、なぜこれほどまでにファンの心を掴んで離さないのか、その魅力を徹底的に解説していきます。
- 異例のプロジェクト!チェンソーマンEDが毎週変わる理由
- 第1話:CHAINSAW BLOOD / Vaundy
- 第2話:残機 / ずっと真夜中でいいのに。
- 第3話:刃渡り2億センチ / マキシマム ザ ホルモン
- 第4話:錠剤 / TOOBOE
- 第5話:インザバックルーム / syudou
- 第6話:大脳的なランデブー / Kanaria
- 第7話:ちゅ、多様性。 / ano
- 第8話:first death / TK from 凛として時雨
- 第9話:Deep down / Aimer
- 第10話:DOGLAND / PEOPLE 1
- 第11話:バイオレンス / 女王蜂
- 第12話:ファイトソング / Eve
- チェンソーマンのアニメED全12曲を徹底解説!豪華すぎる楽曲の魅力と視聴順まとめ
異例のプロジェクト!チェンソーマンEDが毎週変わる理由
まず驚くべきは、このプロジェクトの規模感です。制作スタジオであるMAPPAが「100%出資」という異例の体制で臨んだ本作。そのこだわりは本編の作画だけでなく、音響、そしてエンディングの演出にまで及びました。
なぜ毎週曲を変える必要があったのか。それは、各話が持つ「読後感」を最大化するためです。
バイオレンスなアクションで終わる回、切ない別れで幕を閉じる回、あるいはシュールで混沌とした空気のまま終わる回。それぞれの物語の余韻に最もふさわしい音を当てることで、アニメ『チェンソーマン』は単なる映像作品を超えた「体験」へと昇華されました。
第1話:CHAINSAW BLOOD / Vaundy
物語の幕開け、伝説の第1話を飾ったのはVaundyのCHAINSAW BLOODでした。
デンジがチェンソーマンとして覚醒し、ゾンビの集団をなぎ倒す。その圧倒的なカタルシスの後に流れるこの曲は、地を這うような重厚なベースラインと、荒々しいロックサウンドが特徴です。
「これからとんでもない物語が始まるんだ」という期待感を、これ以上ない形でブーストしてくれました。歌詞の端々に宿るデンジの飢えた野性味は、まさにチェンソーの回転音のように心に刻まれます。
第2話:残機 / ずっと真夜中でいいのに。
第2話では、デビルハンターとしての日常が動き出します。そこで流れたのが、ずっと真夜中でいいのに。による残機です。
デンジ、早川アキ、そしてパワー。この3人の奇妙な共同生活が示唆される回にふさわしく、どこか不穏で、それでいて疾走感あふれるサウンドが耳を引きます。
ACAねさんの鋭いボーカルが、都会の冷たさとその裏側にある熱量を描き出し、物語のテンポの良さを象徴するような1曲に仕上がっています。
第3話:刃渡り2億センチ / マキシマム ザ ホルモン
「これぞチェンソーマン!」と多くのファンが快哉を叫んだのが、マキシマム ザ ホルモンの刃渡り2億センチです。
この曲は、単なるエンディング曲という枠を超え、挿入歌としても作品を彩りました。予測不能な展開、叫び、そしてキャッチーなメロディの混濁。
パワーの暴走や悪魔との戦いが持つ「狂気」を、音楽という形に具現化したような衝撃作。聴いているだけで脳内麻薬が出るような、中毒性の塊です。
第4話:錠剤 / TOOBOE
第4話の主役といえば、やはりパワーでしょう。彼女のワガママでキュート、でもどこか危うい魅力を凝縮したのがTOOBOEの錠剤です。
ポップで軽快なリズムに乗せて、毒のある言葉が紡がれる。映像もパワーの魅力を全開に押し出したものになっており、視聴者の「パワー推し」を加速させる決定打となりました。
第5話:インザバックルーム / syudou
「永遠の悪魔」編へと突入し、物語がホラーとサスペンスの色彩を強める第5話。syudouによるインザバックルームは、その閉塞感を完璧に表現していました。
無限に続くホテルの廊下、終わらない恐怖。そんな「バックルーム」のような空間を、独特のリズムとエッジの効いた歌声が彩ります。理屈ではない恐怖が迫りくるような感覚を覚える1曲です。
第6話:大脳的なランデブー / Kanaria
第6話の大脳的なランデブーを手掛けたのは、ボカロPとしても絶大な人気を誇るKanariaです。
無機質でどこか冷めていながら、一度聴いたら耳から離れない。そのミニマルで洗練されたサウンドは、追い詰められた状況下でのキャラクターたちの心理描写と不思議にリンクしていました。
第7話:ちゅ、多様性。 / ano
SNSで最も大きなバズを起こしたのが、anoによるちゅ、多様性。でしょう。
伝説的な「ゲロチュー」シーンの後にこれが流れた時の衝撃。90年代の歌謡曲や歌番組をオマージュした映像、そして「Get on chu!」というフレーズ。
あまりにもショッキングな本編のラストを、最高にポップでシュールな芸術に塗り替えてしまったこの曲は、まさにチェンソーマンという作品が持つ「何でもあり」な姿勢を体現しています。
第8話:first death / TK from 凛として時雨
物語が大きく転換し、絶望が牙を剥く第8話。TK from 凛として時雨のfirst deathは、そのあまりの激しさと切なさに、視聴者の心に深い爪痕を残しました。
特異課が襲撃され、仲間たちが次々と倒れていく。その無慈悲な現実を、突き刺さるようなハイトーンボイスと緻密なギターフレーズが描き出します。まさに「死」の予感と衝撃を凝縮した名曲です。
第9話:Deep down / Aimer
深い悲しみと喪失感に包まれた第9話のエンディングを飾ったのは、AimerのDeep downです。
大切な人を失い、それでも世界は続いていく。底の見えない深い場所へと沈んでいくような感覚。Aimerのハスキーで包容力のある歌声が、傷ついた読者(視聴者)の心を優しく、しかし重く揺さぶります。
第10話:DOGLAND / PEOPLE 1
修行編とも言える第10話では、PEOPLE 1のDOGLANDが登場しました。
「犬」として飼われるデンジたちの境遇を、皮肉たっぷりに、かつ軽快なロックンロールで歌い上げます。ドット絵を多用したどこか懐かしいED映像も相まって、彼らの日常の裏側にある「管理された狂気」が浮き彫りになりました。
第11話:バイオレンス / 女王蜂
最終回目前、テンションが最高潮に達する第11話。女王蜂のバイオレンスが放つ色気と攻撃性は圧巻でした。
アヴちゃんのアクロバティックなボーカルが、チェンソーマンの世界観が持つ「美しき暴力」をこれでもかと強調します。戦いの中に快楽を見出すような、ゾクゾクする高揚感を与えてくれる楽曲です。
第12話:ファイトソング / Eve
そして第1期のフィナーレ。第12話を締めくくったのは、Eveのファイトソングでした。
激しい戦いを終え、また明日がやってくる。デンジたちの日常はこれからも続いていく。そんな少しの希望と、心地よい疲労感を感じさせるナンバーです。
「またね」と言われているような、爽やかでありながらどこか切ない読後感。全12曲のラストとして、これ以上ない完璧な着地を見せてくれました。
チェンソーマンのアニメED全12曲を徹底解説!豪華すぎる楽曲の魅力と視聴順まとめ
全12話、すべてがメインディッシュ。そんな贅沢な体験をさせてくれたのが『チェンソーマン』という作品でした。
今回紹介した楽曲たちは、各音楽配信サービスでもチェンソーマンのアルバムやプレイリストとして楽しむことができます。アニメの映像を思い出しながら聴き返すと、歌詞の中に隠された原作への伏線や、キャラクターの心情をより深く理解できるはずです。
単なるタイアップの枠を超え、作品とアーティストが真剣勝負でぶつかり合ったこの12曲。劇場版の制作も決定している今、再びこれらの名曲たちを振り返り、チェンソーマンの世界にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか。

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