「チェンソーマンのキャラクターを描いてみたいけれど、あの独特な絵柄を再現するのは難しそう……」と感じていませんか?
藤本タツキ先生の描く『チェンソーマン』は、荒々しくも繊細なタッチと、圧倒的な躍動感が魅力ですよね。特に頭がチェンソーになったデンジや、ミステリアスなマキマ、個性が爆発しているパワーなど、描きたくなるキャラクターばかりです。
一見すると複雑に見えるデザインですが、実は「形を簡略化して捉えるコツ」さえ掴めば、初心者の方でも驚くほど簡単にそれっぽいイラストが描けるようになります。
今回は、絵心に自信がない方でも失敗せずに『チェンソーマン』のキャラクターを描き上げるための具体的なステップを詳しく解説します。
なぜチェンソーマンのイラストは難しく感じるのか?
初心者が『チェンソーマン』のイラストに挑戦しようとして、最初にぶつかる壁が「パーツの複雑さ」です。
例えば、変身後のデンジの頭部。チェンソーの刃を一枚一枚丁寧に描こうとすると、バランスが崩れたり、形が歪んだりしてしまいがちです。また、キャラクターの表情も独特で、単純な「笑顔」や「怒り顔」ではない、絶妙なニュアンスが含まれています。
しかし、プロのイラストレーターや漫画家も、最初から細部を描き込んでいるわけではありません。彼らはまず、キャラクターを「単純な図形の集まり」として捉えています。
この記事では、その「プロの視点」を初心者向けに噛み砕き、誰でも真似できる手順に落とし込んでご紹介します。
準備するもの:初心者におすすめの道具
描き始める前に、まずは道具を揃えましょう。高価な画材は必要ありません。
アナログで描くなら、鉛筆や消しゴム、そして仕上げに使うミリペンがあれば十分です。デジタル派の方は、iPadとApple Pencilの組み合わせが、直感的に描けるため非常におすすめです。
特に『チェンソーマン』らしい「パキッとした影」を表現するには、筆圧で太さが変わるペンよりも、一定の太さで描けるサインペンのような道具の方が、初心者には扱いやすいでしょう。
ステップ1:基本の「図形アタリ」で全体のバランスを取る
いきなり顔のパーツやチェンソーの刃を描き始めるのは失敗の元です。まずは「アタリ」と呼ばれる下書きの土台を作りましょう。
頭部を箱と丸で捉える
人間のキャラクター(マキマやアキなど)を描く場合は、まず円を描き、そこに顎のラインを足します。
一方で、変身後のチェンソーマンを描く場合は、「長方形」と「円」を組み合わせます。
- まず、少し斜めを向いた円を描きます。これが後頭部のベースです。
- その円から突き出すように、長い長方形を描き足します。これがチェンソーのバー(刃がつく部分)になります。
この段階では、まだ「箱とボール」のような状態に見えていれば大成功です。この比率さえ間違えなければ、後の工程で大きく崩れることはありません。
肩と首のライン
チェンソーマンのデザインは、頭部が重いため、首を少し前に突き出すように描くと「らしさ」が出ます。真っ直ぐ上に首を伸ばすのではなく、少し猫背気味に、肩のラインを斜めに引いてみてください。これだけで、一気に作品特有のダークな雰囲気が漂い始めます。
ステップ2:キャラクター別・簡単に描くためのポイント
ここからは、人気キャラクターごとの具体的な描き方のコツを深掘りしていきます。
デンジ(チェンソーマン変身後)の描き方
最大の難関であるチェンソーですが、実は「全部描かない」のが最大のコツです。
- 刃の簡略化:チェンソーの刃を一個ずつ描くのは時間がかかりますし、見た目が重くなりすぎます。代わりに、バーの縁を「ギザギザの線」や「短い斜線」で埋めてみてください。これだけで、チェンソーが回転しているようなスピード感を演出できます。
- 持ち手(ハンドル):後頭部から出ているハンドルと、首元にあるハンドル。この2つを繋ぐイメージで描くと、頭部の立体感が強調されます。
- スターターロープ:胸元から出ている紐は、少し弛ませて描くと躍動感が出ます。
パワーの描き方
パワーを描く時は、「シルエット」と「目」に注目しましょう。
- ツノの角度:頭頂部から生えている2本のツノは、少し外側にカーブさせながら描きます。これがパワーのアイコンです。
- 独特の瞳:パワーの目は、黒目の中にさらに円がある「同心円状」のデザインです。これを描くだけで、一気にパワー本人に見えるようになります。
- ギザ歯:口を描く時は、上下の歯をギザギザに描きましょう。常に不敵な笑みを浮かべている表情にすると、彼女らしさが際立ちます。
マキマの描き方
マキマを描く際のキーワードは「ミステリアス」と「シンプル」です。
- 三つ編みを簡略化する:マキマの三つ編みは、一本一本の毛流れを描く必要はありません。太いソーセージのような形を描き、そこに「くの字」の線を等間隔に入れていくだけで、綺麗な三つ編みに見えます。
- 伏せ目がちな目元:ぱっちり開いた目よりも、少し上まぶたを下げて、伏せ目がちに描いてみましょう。まつ毛を長く描き足せば、大人っぽくも恐ろしいマキマの魅力が表現できます。
ステップ3:初心者でもプロっぽく見える「仕上げ」の裏技
形が描けたら、次は仕上げです。ここで紹介するテクニックを使えば、多少線が歪んでいても「プロっぽいイラスト」に格上げされます。
影を「ベタ」で塗りつぶす
藤本タツキ先生の画風の特徴の一つに、大胆な「黒」の使い方があります。
影になる部分(首の下、髪の重なり、チェンソーの隙間など)を、思い切って真っ黒に塗りつぶしてみましょう。これを「ベタ塗り」と呼びます。中間色のグレーをたくさん使うよりも、白と黒のコントラストをはっきりさせることで、スタイリッシュで力強い画面になります。
「ハッチング」で質感を出す
「影を真っ黒にするのは勇気がいる」という方は、斜線を重ねて影を作る「ハッチング」を試してみてください。
細い線をシャッシャッと平行に描くだけで、服のシワや金属の質感が表現できます。少し線がはみ出しても、それが逆に『チェンソーマン』らしい「荒々しさ」として味になります。
「返り血」のエフェクトを足す
もし、描き上げたイラストが少し物足りないと感じたら、赤いペンで「血」のしぶきを散らしてみてください。
描き方は簡単です。ペンを振ってインクを飛ばすようなイメージ(デジタルならスプレー系のブラシ)で、キャラクターの顔や服にランダムに点を打つだけ。これだけで、作品の世界観がグッと凝縮されます。
練習を楽しく続けるためのマインドセット
イラストの上達に近道はありませんが、「楽しく描くこと」が最大の継続のコツです。
最初は完璧を目指さなくて大丈夫です。「今日はパワーのツノだけ上手く描けた」「チェンソーの形が昨日より良くなった」といった、小さな成功を積み重ねていきましょう。
また、チェンソーマン 単行本をお手本にして、お気に入りのコマを模写するのも非常に効果的です。プロがどこに影を入れているのか、どのような線の太さで描いているのかを観察する力は、そのままあなたの描画力に直結します。
まとめ:チェンソーマンのイラストを簡単に描くコツ!初心者でも失敗しない手順を徹底解説
いかがでしたか?『チェンソーマン』のイラストは、一見難易度が高そうに見えますが、実は初心者が「イラストの基本」を学ぶのに最適な題材でもあります。
最後に、今回ご紹介した「簡単に描くための重要ポイント」を振り返ってみましょう。
- 全体を単純な図形(円や長方形)で捉えることから始める。
- チェンソーの刃などは細かく描き込まず、記号的に簡略化する。
- キャラクター特有のアイコン(瞳の模様やツノ)を正確に配置する。
- 影を真っ黒に塗る「ベタ」や「ハッチング」で、作品らしい雰囲気を出す。
- 失敗を恐れず、仕上げに「血」のエフェクトなどで勢いを演出する。
まずは手近なスケッチブックを開いて、まずはデンジのチェンソーから描いてみませんか?
この記事で紹介した「チェンソーマンのイラストを簡単に描くコツ!初心者でも失敗しない手順を徹底解説」の内容を参考に、あなただけの素敵な推しキャラを描き上げてみてください。一度コツを掴めば、どんどん描くのが楽しくなっていくはずですよ!

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